※「フリーランスのフリートーク」とは、スタッフが独断と偏見と気分で綴るコラムです

キャリアコンサルタントの濵上です。人事労務をアウトソーシングとしてお受けする「信弦」チームのリーダーをしています。
現在、私が企業の採用担当として学生さんとやりとりしている中で、気づいたことをご紹介させて頂きます。

阿鼻叫喚の採用事情

緊急事態宣言の中で、企業の採用活動は大きな変化を迫られている状況にあります。
新卒採用に関しては、合同説明会が軒並み中止になり、企業は学生と出会うことができません。
加えて各大学からの外出自粛要請に伴い、会社説明会に呼ぶこともできず、面接も対面では行えない状況です。

その結果、新卒も中途採用もWebで対応するしかない状況になり、各社が慌てて準備しています。

しかし、応募者は仕方なくWebで選考を受けていますが、困っているしものすごく不安という声が沢山聞かれるのです。

今までSkypeやZoomを使うことがなかったために、ダウンロードの仕方もままならないし、自分のIDを把握して相手に伝えるだけでもすごく困難を感じています。

さらに、Webの説明会や面接では、お互いのネット環境が悪く途中で声が聞き取りづらかったり、システムが落ちて中断したりするケースも多く、会社や担当者への不信感につながっています。
加えて、Webの説明会は一方的に進んでいく為、質問しづらく会社をよく理解できないというマイナスな結果を生み出しています。
　
　

Webは準備不足のまま突入すると逆効果になりかねない

この情勢だからWebでやるしかないよねということで、準備不足のまま実行してしまうことは、かえって採用を困難にさせるどころか、企業のブランドイメージまで下げてしまう可能性があるのです。

採用担当者が応募者の手間や気持ちを理解してしっかりフォローしているかどうか、
企業がWebで対応する前にしっかりと準備して導入したかが、これからしばらくの採用活動に関係してきそうです。

コロナ影響下で採用活動を中止する、採用人数を減らす必要が出てきた企業もあると思います。
そこについてもものすごく神経を使わないといけないのです。
　
　

採用ストップの際も慎重に

採用を途中でストップする会社や、採用人数を減らす会社は「倒産しそうでやばい」イメージ。
会社に対しての不信感は応募者の記憶に残るもの。
「やっぱり大手に就職したほうがいいよね」という思考が常識にもなりかねません。
評判は親やまわりの人に伝播する、SNSで拡散されるなどで、一生残ってしまいます。
再度、採用活動を開始する段階でとてもとても大きな障害になります。

影響が採用だけならばいいのですが、そんな会社の物は買わない、サービスは受けないという可能性は十分にあります。
つまり、売上の利益に影響するのです。

こんな時代だからこそ、しっかりとした準備と会社の真摯な姿勢が求められると考えます。