202004/12
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Yタウンに「100円缶詰」「1,000円缶詰」はなぜ並ぶ?? ─バブル未経験世代の逆襲─ #フリフリ008

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2020.04.12

Yタウンに「100円缶詰」「1,000円缶詰」はなぜ並ぶ?? ─バブル未経験世代の逆襲─ #フリフリ008

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Yタウンに「100円缶詰」「1,000円缶詰」はなぜ並ぶ?? ─バブル未経験世代の逆襲─ #フリフリ008

※「フリーランスのフリートーク」とは、スタッフが独断と偏見と気分で綴るコラムです

はじめまして、株式会社フリーランスの商品開発部門「STC」でアライアンスを組んでいます、株式会社アジアンマーケットの代表取締役・安武です。
日頃現場で感じている中で、興味深いなと思ったエピソードをご紹介します。

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「大量生産大量消費商品」VS「こだわり産品商品」
こんな構図がなんとなく見えるのが「Yタウン」の缶詰コーナーだ。
多くの人にとって「Yタウン」という量販店はディスカウントスーパーであって、「S城石井」ではない。はず。

でも、「Yタウン」の棚には1,000円の海苔があり、1,000円のジャムがあり、1,000円の缶詰がある。まあ、1,000円は例え話なのだが、ジャムは1,800円だったかもしれない。
もちろん300円ほどの丸ボトルの海苔があり、200円ほどのジャムがあり、100円の缶詰もある。
 
 
 

ディスカウントスーパーのはずがなぜ?

久留米にある「Yタウン」の九州本部バイヤーとの1年半ほどかけた時間の中で見てきた現実はただひとつ。
「日本の高度経済成長とバブル崩壊の後遺症」からようやく抜けられる機会が訪れたことだ。

バブル崩壊当時10代後半で社会人にもなっていなかった人間たちが40代中盤になり、決済権を手に入れ出した。
バブル全盛期の世代は今や60代~80代、その世代に仕事を教えられた当時20代だった人間たちは今や50代。
そして、「それは違うんじゃないか。」「もっと、こうすればいいのに。」と、組織の中で考え、我慢し、ジッと耐え忍び、そして行動できる40代だけが今、それぞれのジャンルの組織の中で動きだしている。

そんな現場ばかりではないが、そんな現場が出てきているのも確かだ。

だから、そんな人間たちと仕事がしたい。外からバックアップができるし、中でできないことを代わりに外のボクらがやることにGOサインを出してくれる。
 
 
 

意識をすれば、もっと日本が変わりそうな現場は見えてくる

日本の85%を占める小規模事業者たちが変化する大手と繋がる機会は増えてきているはずだ。
もちろん、全部ではない。
でも、確かに「Yタウン」の缶詰コーナーには、「100円の缶詰」と「1,000円の缶詰」が並んでいる。

40代たちが挑戦中のストーリーが今まさにそこにはあるのだ。
 
 
㈱アジアン・マーケット
代表取締役 安武一征
https://www.asianmarket.co.jp/

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