202012/07
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【新人マネージャーが一人前になるまでの道】第一弾!社労士の先生に取材してみた! #フリフリ022

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2020.12.07

【新人マネージャーが一人前になるまでの道】第一弾!社労士の先生に取材してみた! #フリフリ022

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【新人マネージャーが一人前になるまでの道】第一弾!社労士の先生に取材してみた! #フリフリ022

※「フリーランスのフリートーク」とは、スタッフが独断と偏見と気分で綴るコラムです

 

またまた連続で失礼します!髙栁です!笑
今回は弊社の社労士の井上成子先生へ取材した内容について書こうと思います!

その前に、ここまでのいきさつを少し説明しますと、
私の仕事内容が「マネージャー業」で、フリーランスパートナーさんのマネジメント(イメージ的には吉本のマネージャー)なんですが、現在、人事労務サービス『信弦』に力をいれていて、社労士さんへの理解を深めたいと思い、このような取材をさせていただきました!

●社労士さんの仕事について教えてください

企業の成長には「ヒト・モノ・カネ」が必要とされていますが、社労士はその中でも人材に関する専門家です。社会保険制度などを通して経営者さんにアドバイスをすることで、事業の健全な発達と社員の方の福祉を向上させることを目的としています。

社労士の主な業務は1号~3号まであり、人によって専門としているところが違います。
1号:労働保険の書類の作成・提出代行、健康保険や雇用保険などへの加入・脱退手続き、給付手続きや助成金の申請など
2号:労働社会保険諸法令に従う帳簿書類の作成、労働者名簿や賃金台帳の作成請負、就業規則や各種労使協定の作成など
3号:労務管理や社会保険などに関する相談、アドバイス、コンサルティングなど

●井上先生が社労士になろうと思ったきっかけって何ですか?

高校生の頃、母が病気がちで母子家庭だったんです。仕事はパートだったので、仕事しないとお給料がもらえなかったんですが、幸いにも協会けんぽには入っていて保険証はもっていたんです。そこで、何か保証はないかと思って調べたら、「傷病手当金」という制度を見つけました。しかし、会社もたくさんパートを抱えていて人事の方も専門の知識がないので、そういう制度を教えてもらえませんでした。傷病手当金がもらえたことで私たちは国からお金がもらえてなんとか生活ができましたが、社会保険制度って名前は知ってるけど、具体的に知らない人ってたくさんいると思います。
わたしのきっかけは、まずは自分を守るところからだったんですが、その知識をみんなに教えてあげることで結果的に人のためになるのではないかと思い、社労士を志しました。

いつの日も騙されたり損をするのは知識がない弱者ですよね…
今はスマホで調べたら情報が出てきますが、当時は調べるのも大変だったと思います。
そんな中、高校生にも関わらず解決方法が国の制度だと気づいた井上先生!すごいですね!

●社労士のやりがい/大変なことって何ですか?

【やりがい】
経営者さんは自分の事業ではプロですが、社会保障制度に対しての知識が薄いので、そこを私がカバーしてあげられるところですね。
個人で事業をする分には良いですが、社員さんを雇う場合はまたフェーズが変わってきます。社会保障制度の知識が薄いと社員の方を安心して雇えません。社員さんとしても安心して働けないですし。そこで、私が社会保険制度のプロとして入り、社員さんに安心して働いてもらうことで、経営者さんも自分の事業に専念できる。そして経営者さんの事業が発展していくことが結果世の中のためになる。それを感じたときに、この仕事のやりがいを感じます。

【大変なこと】
経営者さんも社員のみなさんのことを考えて制度を整えているので、社員さんにも会社目線で制度の理解をしていただきたいということですね。
例えば今だったらコロナで雇用調整助成金を申請する経営者さんが多いんですが、社員さんの人件費を出すためにその申請をしたり、他の経費を削減したりして人件費をなんとか捻出しています。それを理解しないで給与や賞与が削減されたと嘆くだけなのは違うかなと。経営者さんの想いや会社の現状を理解することで、自分の人件費くらいは自分で稼がないと、という主体性が出てくるのではないかなと思います。

確かに…!私も会社に属したことしかなかったので、この話しを聞くまで会社側の目線に立ったことがなくて、保険証をもらえることや、住民税などが給料から引かれることは当たり前だと思っていました。会社目線になることで主体性が生まれるというのは納得です…!

●社労士さんにとってキャリアコンサルタントさんの存在ってなんですか?

社労士はどちらかというと「制度を活用して労働環境を整える」業務に偏りがちです。そこで、キャリアコンサルタントさんが面談で社員さんの本音を吸い上げて、私にフィードバックをしてくれたので、適切な労務コンサルができて助かったという経験があります。社労士とキャリアコンサルタントが連携することで、経営者、従業員の双方にとって良い環境が作れると感じましたね。

今回は社労士の井上先生に取材させていただきました!
小さい会社だと目の前の業務が多すぎて、「ヒト・モノ・カネ」で一番優先順位が低くなってしまうのはヒトの部分だと思います。しかし実際に働いてお金を稼いできてくれているのもまたヒト。
経営者さんに対して社員さんの重要性を説き、社員さんには雇われていることの有難さを説く井上先生は、厳しい中にも優しさを感じる方でした(*^-^*)

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