202008/04
FREE FREE TALK

命の価値│自分の生命とは、他人の命のリスクを対価に享受しているものである。 #フリフリ017

FREE FREE TALK
2020.08.04

命の価値│自分の生命とは、他人の命のリスクを対価に享受しているものである。 #フリフリ017

2020.08.04
FREE FREE TALK

命の価値│自分の生命とは、他人の命のリスクを対価に享受しているものである。 #フリフリ017

※「フリーランスのフリートーク」とは、スタッフが独断と偏見と気分で綴るコラムです

 

フリーランス情報システムチーム「機人」リーダー兼会社代表の鈴木です。

さあさあ、辛気臭い世の中、もっと楽しいことを考えて行きたいものですね!
そこで、今回のお題は、、、命の価値

「辛気臭!」

ですよねー、、

僕、哲学的なことが結構好きで、よく一人で妄想して楽しんでます。的なことなので別に専門の勉強はしてません。
ですが好きと言ってもあんまり本は読まないですねー
なんかカンニングみたいで。

カンニングでいい点とってもテストの成績は良くなりますが身にはならないじゃないですか。
だからいろいろ考えた上で、何となく気になった本に偶然出会ったときは手に取ります。
それでも目次しか読まない事が多いですね(ダメじゃん)

話を戻して。
最近、コロナを始め、豪雨災害や原発、イスラム国など、人の命というテーマでいくと分かりやすい出来事が多いですね。

人の命って大事ですか?
「いや、それほどでも」という人がいたら、国の道徳教育の予算を見直さなければいけませんね(笑)

では少し質問を修正して
人の命は他の何よりも大事なものですか?
これだとどうでしょう?
ぜひ本音で考えてみてほしいです。

ここからは僕の意見です。
「人の命より大切なものはない!」という意見を翻訳すると、「私は今から自殺します!」と言ってるのと同じ、だと僕は思います。
なんでか?
人は常に無意識で自分の都合と他人の命のリスクを天秤にかけ、大体自分の都合をとってると僕は思います。
でなければ車なんて殺人機械が受け入れられる訳ないでしょう。

「車はなくなると田舎の人とか生活できないし、物流もストップしちゃうから、しょうがないですもんね」
何がしょうがないのでしょう?
世界で年間100万人以上の人が交通事故でなくなっています。コロナなんかの比じゃありません。特に子供や若者の死因のトップは交通事故だそう。
https://www.cnn.co.jp/world/35129895.html

100万歩譲ってしょうがないとしましょう。
みなさん、赤信号、渡りますか?
車じゃなくて歩行者や自転車だったとして。

「しっかり安全確認できてれば、赤信号渡るくらいいいでしょう。特段誰かに迷惑かける訳じゃなし、命の危険とか誰にもないでしょ?」
本当にそうでしょうか?
想像してみて下さい。
もしあなたが赤信号を渡っている所をあなたが見えないところから小さな子どもが偶然見ていて、「あ、あかしんごうはわたれなんだ」と勘違いし、他のところで赤信号を渡って車に轢かれて亡くなってしまったら、あなたに責任はないですか?

「そんな大げさな、、」
大げさかどうかは分かりませんが、赤信号を渡るという行為は、無条件で人が死ぬきっかけを作ることに疑いの余地はないかと思います。

「そんなこと言ってたら何もできないじゃん、人の揚げ足ばかりとって楽しいの?」
はい、茶番が続きましたが、ここです。
ここで「思考停止」することが、僕はこのコロナ禍を始めとした事故・災害の本質だと思っています。

自分の生命とは、他人の命のリスクを対価に享受しているものであると断言できると思います。
極端に言えば、間接的には人類みな殺人者、そして遍く人類は等しくその罪が自分に存在することを自覚すべきだと思います。

ただし、殺しもするが、守り育みもする。生きてるだけで、誰かの命を守っている。不離一体で、切り離すものではないとも、一方で思います。

「人の命が1番大事!天秤にかける余地なんてない!」
今更きれいでいたいなんて甘いよ。
他人の命を危険に晒す覚悟を持ち、それでもその人を助ける覚悟を持つ、結果人が助かっても天秤にかけた罪は受け入れる、そういう超難しい舵取りが必要なのが人類の宿命なのではないか。

世界有数の安全な国といわれる日本、そのこと自体は素晴らしい、先人にいくら感謝してもしきれません。
だからこそ、命を脅かされることがないということが当たり前だというはちみつのように甘い考えは捨て、先人の恩に報いるためにも、命の価値について、しっかり向き合う。
コロナ禍とは、命に傲慢になっていた我々に対する先人からの警鐘なのかもしれません。

なぜならその先人達もまた、人の命を守るために人の命を差し出すという大変な矛盾の中を生き抜いてみせたのだから。

© Freelance Inc.